片岡球子展@芸森
2010年5月21日(金)

強烈なインパクトの片岡珠子展
20日の雨の中、札幌芸術の森美術館で開催中の片岡球子展を見に行った。
片岡珠子の作品はもう何度も見ているが、今回のように多数の作品を一堂に見ることができたのは初めてだ。
これだけの数の作品を目にすると、あまりに強烈な画風で気分が落ち込んでいるときに見ると、その迫力に気圧されしてしまうほどだ。
しかし逆に作品を見ることによって、作品から溢れ出るエネルギーをもらうこともできる。
とにかく色の力に圧倒される。作品も大作が多かったが、なんといっても色使いの力強さが目に飛び込んでくる。
片岡球子は噴火する山を多数描いているが、そのどれもが原色を多用し、ものすごい迫力で迫ってくる。
面構えシリーズの人物画においては力強い顔の描き方で、その人物の個性を強烈に訴えてくる。
展覧会のパンフレットには『北海道の大地のような、でっかい、人が私の絵を見た息が詰まるというような、そういう迫力の絵を描きたい』と書かれている。まさしくその通りだ。
あまりに強烈な絵が多く、初期の作品を見るとほっとする。
院展に初めて入選した「枇杷」も淡い色使いで見るものを安心させてくれる。
「学ぶ子等」もごく初期の作品だが、今と全く画風が異なっていて、強烈な個性を放つ作品の中でほっとする一枚だ。

1933年作、学ぶ子等
火山を描いた作品は多くがものすごい迫力で迫ってくるが、その中では異色ともいえる「春の富士(梅)」も山頂の雪にグラデーションがかかっており、ほかの作品と比べると柔らかい印象を受ける。

1988年作、春の富士山(梅)
全体の印象としては片岡球子の強烈な個性の作品が多く、どちらかといえば食傷気味であった。もう少し初期の作品があればなと感じた。







