男鹿和雄展を見てきた
2008年8月3日(日)

札幌芸術の森美術館の男鹿和雄展
8月1日に札幌芸術の森美術館へ男鹿和雄展を見に行った。東京から始まって一年以上たちようやく札幌に来た。
副題が『トトロの森を描いた人』となっており、ジブリ映画などで背景画を書いているので、いくつも見たことのある絵が多かった。
しかし意外な発見もあった。この人結構メカニックな絵も描いているのだ。ジブリ以前は幻魔大戦や時空の旅人などの背景画も書いている。
幻魔大戦では幻魔一族との戦いで破壊されたニューヨークの絵を描いており、ジブリ作品とは全く印象が異なる。時空の旅人ではシド・ミードばりの未来的デザインの絵も残している。
自分にはこういう芸術的センスも無ければ技術も無いので、作品の精緻さ精密さ(遠景の都市部の描写など)、色の深さに圧倒されてしまう。
この展覧会の後改めて『もののけ姫』を見たが、そのディティールの細かさに感動を新たにした。
だがこれはディズニーの原画展でも感じたことだが、背景画というのはキャラクターがいない。
映画の一素材として背景画のみを切り出してみるとなぜかもの悲しさ、寂しさを感じてしまう。まるで主人のいなくなった廃屋のような雰囲気だ。
無人の商店街、誰も住んでいない家、動物の姿が見えない森など、細かいディティールまで書き込まれている背景画であるので、よけい不気味さを感じてしまう。
あらためて背景画というものは映画という表現手法の一素材であるということを実感した展覧会でもあった。







