クリムト、シーレ、ウィーン世紀末展@芸術の森
2009年9月3日(木)

すばらしい作品が多かった、クリムト、シーレ、ウィーン世紀末展。
もうすぐ終了となるが、9月1日に『クリムト、シーレ、ウィーン世紀末展』を札幌芸術の森美術館に見に行った。
目当ては、今回の展覧会のポスターにもなっているグスタフ・クリムトの『パラス・アテナ』だ。
最初の印象は、思ったより暗い作品で、さほど金色を強く感じなかった事だ。背景に描かれている人物像なども、非常に暗く描かれていてほとんど判別がつかない。
本などで見るきらびやかな印象とは異なり、非常に落ち着いた感じを受けた。
だが、正面をしっかりと見据えた表情は威厳があり、目を見開いた真っ直ぐな視線に吸い込まれそうな感じがする。
左腕を広げたポーズと相まって、非常に力強い印象を与える。
このあたりはやはり本物を目の前にしないと判らない事だと感じた。
無知をさらけ出すようだが、グスタフ・クリムトに弟がいた事は知らなかった。
弟のエルンスト・クリムトは図録によると2歳年下で、28歳で亡くなるまでの10年間は兄と共同制作で数多くの作品を残したらしい。
今回の展覧会では2点しか見ることができなかったのが残念だ。
だが、そのうちの1点の『宝石商』はすばらしかった。

エルンスト・クリムト、宝石商(一部)。
豪華な金の模様の背景が非常に丁寧に描かれていて、緻密な作品。25歳のときの作品。
28歳の若さで夭折したのが何とも惜しい。
他にも何点か気に入った作品

レオポルド・カール・ミュラー、若いアラブ人の召使い、通称召使いのハッサン(一部)
すばらしい描写力で、一瞬のうちに目が釘付けになってしまった。

ルドルフ・イェットマー、イルマ・イェットマー(一部)
リボンと肌の質感がすばらしい。悲しみの表情であろうか、相手を拒絶するような表情だが、逆に見入ってしまう。

コロ・モーザー、麦わら帽子の娘(一部)
荒々しく表現されているが、独特な色使いでインパクトのある作品。
視線と力強い線がマッチしている。






