強引な表現が気になる地球環境ノートVOL.14
2008年12月2日(火)
1877年の観測以来の札幌の気温
12月1日よりポーランドのポズナニで気候変動枠組み条約第14回締約国会議(COP14)が開かれている。
それに合わせるようにHOKKAIDO!ECO地球にやさしい・エコプロジェクトの地球環境ノートVOL.14が北海道新聞に掲載されていた。(WebページにはまだVOL.13までしか公開されていない)
ここでちょっと気になる表現が出ていた。
それは札幌の年間平均気温が100年単位で見てみると、道都・札幌は2.8度上昇しています。これも、地球温暖化が影響しているようです。
と紹介している点だ。
確かに1907年と2007年を比較すれば2.8度だが、この表現では地球温暖化のせいで札幌の気温が2.8度も上昇したと取られかねない。正しくは都市化による温度上昇+温暖化ではないのか?
本当はどうなっているのか調べてみた。一年ごとの値では細かい変動があるので5年平均移動曲線も加えてみた。それが上のグラフだ。
グラフをクリックして拡大してみると5年平均移動曲線では1907年頃はそれ以前より少し寒い傾向である事が分かる。逆に2007年は1990年頃からの高温状態を引きずっている。
1990年以降気温は上昇しているが、世間一般に言われている地球温暖化は1990年以降の現象を言っているのではないはずだ。
単純年を比較し100年前より2.8度上昇しているという表現は、科学的見方を誤らせる可能性があるので止めてもらいたいものだ。
ちなみに気象庁のページによると、日本の平均気温の算出法は都市化の影響を避けるため、都会を除いた地域の気温から求めている。もちろん、その中には札幌は含まれていない。
北海道では寿都、網走、根室だ。
これらの地域のデータもグラフにして見た。Googleドキュメントで公開しているので見てほしい。







