ゴアの方舟は泥船か?
2008年8月20日(水)
19日北海道新聞夕刊の金子勇氏(Winny開発者の金子勇ではない)の記事『ゴアの方舟から離脱を』を興味深く読んだ。
この中でCO2削減方針が恣意的に展開されており、理論的に首尾一貫していないと指摘しているところにその通りだと感じた。
製造と販売で6gの二酸化炭素を排出するレジ袋1枚を削減する事を声高に呼びかけながら、1分間に約600kgを排出するジェット機が削減対象から外れている事をその一例として挙げている。
ググってみると京都議定書では国際線のジェット機が排出するに酸化炭素は対象外となっているらしい。しかも、その排出量を隠蔽しようとまでしている(WIRED VISION、2008年5月19日)。
これでは直近の重要課題(食料自給率の向上、社会保障費の増加など)に関して明るい展望が開けないまま、50年、100年先の可能性の一つである温暖化に莫大な予算をつぎ込むのは、政府の無為無策(その場しのぎのばらまき)から目をそらす目くらましと言われてもしょうがない。
一つの可能性として温暖化とCO2の関係に目を向けさせたゴア氏の功績は認めるとしても、あのプレゼンテーションの見本のような不都合な真実にあまりにも簡単に乗りすぎてはいないだろうか?
未だに共通の認識に立てない地球温暖化問題について、そもそも本当に温暖化しているのかさえ意見が分かれているのに、必死にゴアの方舟が進む方向に盲目的に進むのは危険すぎると思う。
かえって温暖化防止の名の下に排出権取引など新たなマネーゲームを展開しているEU圏がよほど健全で商魂たくましく思えてくる。
同じ北海道新聞で7月21日に『論説委員室から』として堀野収氏が『温暖化懐疑論の品格』と題した記事を掲載しているが、賛否両論ある問題の片方の『品格』を疑う発言をしている堀野氏は、ジェット機が排出する二酸化炭素が削減の対象になっていない事や、排出量そのものを隠蔽しようとした事をどのように考えるのだろうか。





