宇宙太陽光発電
2009年3月25日(水)

一見良さそうな宇宙太陽光発電
北海道新聞の報道によると、宇宙太陽光発電(SSPS)が具体的に『作る』段階に入ったそうだ。
宇宙太陽光発電(Space Solar Power System)とは、宇宙空間で太陽光により電力を発電し、これをマイクロウェーブかレーザーで地上にエネルギーを送り利用するというものだ。
宇宙空間では太陽の光を遮るものが無いので、発電の効率が良く、地上の10倍ほどになるそうだ。もちろん二酸化炭素は出ない。
さらに、
地上での太陽電池は、30年間運用で製造の際に投入したエネルギーの5~9倍のエネルギーしか生成できませんが、宇宙エネルギー利用システムでは、30年間運用で投入エネルギーの34倍ものエネルギーを生成することができるのです。(宇宙航空研究機構から引用)
と、投資したエネルギーに対しても地上での太陽光発電より効率が良いとの事だ。
太陽光は現時点では無尽蔵のエネルギーであり、これを有効利用する事には全く異存はないが、宇宙空間でとなると別な側面を考えなければならない。
宇宙航空研究機構によると地上施設に降り注ぐエネルギーはマイクロウェーブ、レーザーどちらの場合でも人体に影響の無いレベルに拡散させるとしているが、その言葉を鵜呑みに出来るほど国際間の信頼関係は残念ながら現状でも、今後も期待出来そうにない。
万一、このエネルギーが拡散しなかった場合、この発電システムは即、衛星軌道兵器に早変わりする。ガンダムの世界だ。
マイクロウェーブの場合は電子レンジと同じ原理で物質を加熱出来るし、レーザーの場合は文字通りの光線兵器となる。
宇宙の発電システムは赤道上約3万6千mの静止軌道上に作られるが、この位置からだと、0.1度の角度変更で赤道上では63kmの距離を移動する。
宇宙航空研究機構では2030年代に原発一基程度の100万キロワットのシステムを建設する事を考えているようだが、そんなものが宇宙空間にあるとしたら、はたして世界の国々はどのような反応を示すだろうか?
なぜ北朝鮮が人工衛星を打ち上げると国際機関に通知しただけでこんだけ騒ぎになるかをよく考えなければならない。日本はその時までに絶対的な国際的信頼を得ていないといけないだろう。
もっとも動かない静止軌道上の施設は格好の標的になる。中国が衛星の破壊に成功している事を忘れてはいけない。
国際間の理解を得るためにはまだ相当の時間がかかると思う。






