IHコンロは火力で効率が違うのか?
2010年4月14日(水)

IHコンロは火力の違いで加熱の効率が変わるのか?
以前の実験で、一番効率の良い加熱方法はIHコンロだという事がわかった。そして、別の実験でガスコンロの場合、火力の違いで効率がかなり異なる事もわかった。
それで、次の実験としてIHコンロの火力の違いが加熱の効率に影響するか調べてみた。
500ccの水を2分間、火加減*1を変えて加熱してみた。使用した鍋はビタクラフトのウルトラNo.9309小フライパン
だ。
結論から言うと強火の方がエネルギー消費が多かったが、IHコンロでは火力の強弱による効率の違いはほあまりないとわかった。
鍋そのものが発熱体となるIHコンロは、ガスと違い鍋の外にはみ出て無駄に加熱する事がないからだろう。
| 火加減 | 上昇温度C | 消費電力kw*2×秒数 =消費エネルギーkj |
消費エネルギーkj/上昇温度C =500ccの水を1度上昇させるのに 必要な消費エネルギーkj/度 |
|---|---|---|---|
| 弱火 | 26.0度 | 0.74kw×120sec =88.8kj |
88.8kj/26.0 =3.415kj/度 |
| 中火 | 31.5度 | 0.905kw×120sec =108.6kj |
108.6kj/31.5 =3.448kj/度 |
| 強火 | 44.5度 | 1.34kw×120sec =160.8kj |
160.8kj/44.5 =3.614kj/度 |
*1火加減:IHコンロはドリテックのDI-701を使用、5段階の一番強いのを強火、3段階目を中火、2段階目を弱火とした(一番弱い1段階目は加熱をオンオフしていたため、電力測定が困難なため使用しなかった)
*2消費電力:サンワサプライのワットチェッカーPlus、TAP-TST7を使用した
これはガスコンロにはない優れた点だ。ガスコンロは調理時間の短縮のために火力を強くすれば加熱の効率が半分くらいになるが、IHコンロは加熱の効率は火力にほとんど影響されない。時間を気にする現代人にとっては、強火を使っても効率の変わらないIHコンロは強い見方となるだろう。
ただ、現時点でコストと二酸化炭素排出量をみると、ガスコンロはガス代が高いが排出量は少なく、IHコンロは電気代が安いが排出量が多い。
調理に限ればこれからは、電気代は発電単価の高い風力発電や、太陽光発電を買い取ることになるので上昇し、二酸化炭素排出量はオール電化の家はますます増えると思うので増えると思う。
ガスはこれから天然ガスへ転換するガス会社が増えるので、単価が安くなると考えられるが、ガスコンロは減るだろうから二酸化炭素排出量は減ると思う。
そうすると調理器具に限れば、IHコンロを使う家庭は、調理時間の短縮ができるが、電気代が高くなり二酸化炭素排出量を増やすことになる。
ガスコンロを使う家庭は、強火を使わず調理時間が長くなる事を容認できれば、ガス代を節約でき、二酸化炭素排出量を減らすことができる。
これはけっこう意外な結果ではないだろうか。







