省エネ技術とは、スターリングエンジン報道に思う
2008年11月18日(火)
WBSで紹介されたスターリングエンジン
今朝のNHKで画期的省エネエンジンとしてスターリングエンジンが紹介されていた。
このエンジン、効率は良いのだが出力の割に構造が大きくなり、今まで注目を集めてこなかったが、現代の省エネ時代に俄然注目を浴びるようになった。
しかも用途を限ればもうすでに実用化されている。
日本の最新鋭潜水艦のそうりゅうに搭載されているのだ。
この潜水艦には出力75kwのスターリングエンジンを4基搭載している。もっとも全長80m以上の潜水艦で合計300kwであるから、おそらくスクリューを回すような動力源と言うより船内の電気設備の発電用と考えられる。
現状の日本の省エネ対策は、どういう訳か、最新技術を取り入れるか、新規に新しい技術を開発する事に重点が置かれているが、過去の技術でも立派に省エネのものがある。スターリングエンジンもその一つだ。
だが日本は最先端技術に偏り過ぎのため、先の潜水艦に搭載しているスターリングエンジンも国産ではなくウェーデンのメーカー製だ。おそらく相当長い期間をかけ実用化にこぎ着けたのであろう。
YouTubeの動画で紹介されていた日本のメーカは、その名もズバリ株式会社スターリングエンジンというところだが、11年間で出荷台数7台という寂しい実績だ。また、Webページで紹介されてるST-5というモデルも最高出力が3kwで、スウェーデンのメーカー製と比べると性能の差は歴然だ。いくら先見の明があっても一会社の努力だけではどうにもならないという見本のような製品だ。
よく省エネが話題になると世界一のエネルギー効率を誇る省エネルギー大国・日本の高度な技術や制度を活かした途上国支援は、温室効果ガスの排出を低減するとともに、エネルギーの高効率な利用による資源の有効活用を推進する上でも期待されています。
などと言われるが、その技術範囲は決して幅広いものではなく、ごく狭い部分を占めているにすぎないのではないだろうか。(太字:国際協力プラザODA新聞より引用)
そして何よりも目先の利益を優先するばかりに(車における燃費などは最たるものだろう、車は良く売れるのだ)気がつけばスターリングエンジンのように、決定的差がついてしまう技術もあるのだ。
NHKの報道では、このスターリングエンジンと太陽光を組み合わせた発電システムの効率は太陽電池パネルより効率が良いと伝えており、WIRED VISIONによるとアメリカではそういう発電システムが実用化されるらしい。
日本の省エネ技術は、おかれた時代が危機的なると飛躍的に向上するという過去を繰り返してきた。最新の技術を使い太陽電池パネルの効率を向上させるのも一つの技術だが、過去からある技術に磨きをかける事により、システムとして現実的な解決策を得る事も出来るはずだ。
こういう技術は地球温暖化の騒ぎが治まっても有効なはずだ。
原発だけでなく、長期的戦略と様々な技術の組み合わせによる効率の良い発電システムの開発を、今のこの厳しい時代に国家的戦略として取り組んでほしいものだ。






