2011年5月25日(水)
イージス艦あたごと清徳丸の衝突事件の判決が5月11日に出たが、早速検察側が控訴した。
海難審判ではあたごの進路が衝突を招いたとしていながら、横浜地裁は清徳丸の右転回が原因としたのだから検察側の控訴は当然だろう。
しかし衝突に至った両船の航路は、あたご側は水上レーダーの記録がなく、清徳丸側のGPSも海水に浸かり解析不能で、もう今となっては真実は分らないだろう。
これ以上新たな真実が出てくるとは思えないが、清徳丸側の遺族にとっては、当直士官が2人とも無罪となった事は納得できるはずがない。
交通事故でさえ10対0の責任割合はそうないし、今回も清徳丸側の過失が100%で、あたご側の過失が0%と言い切れる訳もない。そんな中での、無罪判決には無理があると思う。
私は、あたごと清徳丸が衝突したのは、あたごが漁船を確認後も自動操舵を続けていた点にあると思っている。
どちらかに回避義務が生じるなどという事は、衝突の危険が起きてからの話だと思うが、漁船を発見していたにもかかわらず、深夜に自動操舵していた事がなぜ争点にならないのか疑問だ。
少なくともあたごが速度を落とすなどの予防措置をとっていれば事故は起きなかったはずだ。
海難審判ではこの点は衝突の原因にならないとしているが、納得がいかない。
それにしても控訴審ではまた航路について審議するのであろうか?もしそうなら、あたご、清徳丸どちらにしても意味のない裁判になるような気がする。
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