あたご衝突の海難審判が始まった
2008年9月6日(土)
9月4日からイージス艦「あたご」の衝突事件の海難審判が始まった。
だが報道によると、被告に当たる衝突時の当直責任者の長岩三等海佐は清徳丸の右転によって新たに危険が生じて衝突した
として漁船側にも原因があると主張し、艦長であった船渡一佐も衝突前の漁船の位置関係で争う姿勢を示した。(太字引用:北海道新聞より)
ちょっと待てよ、衝突直前の漁船の位置については様々な調査から以前より詳しい位置関係が明らかになったかもしれないが、根本の原因は不十分な見張り体制で自動航行を続けていたために漁船の発見が遅れ、回避出来なかった事が原因ではないのか?
灯火を発見したときに少しでもスピードを落としていたら衝突は無かったかもしれないのだ。
だから今回の海難審判は当時の関係者の責任追求も重要だが、なぜ30分以上前から灯火を確認していながら自動航行を続けたその判断の出どころ、CIC(戦闘情報センター)の当直者の人数が少なかった件など、当時のイージス艦の運用方法そのものにメスが入らなければいけないはずだ。
つまり海上自衛隊はイージス艦を運用するだけの能力があるのかと言う事だ。それだけの訓練を行ってきたのかどうかだ。この事を明確にしない限り今後似たような事故は起き続けるだろう。
今回の衝突事故は前回のなだしおの衝突事故の教訓が生かされていない事を明らかにした。
事故が起きた経緯を詳細に調べる事も大切だが、その背景にある根本原因を明らかにして今度こそ事故防止につながる対策を打ち出すべきだ。








コメント(6)
サイト: http://home.att.ne.jp/aqua/masa/
*Yarukaの見解 イージス艦あたごに過失はない。
-船員の常務(新らたな危険)不遵守
清徳丸が、前方を無難に航過する態勢のあたごに対し、
新たな衝突の危険のある関係を生じさせたことに因って発生した。
http://d.hatena.ne.jp/yaruka/20080311
*2ch人の見解 漁船の操舵ミスが原因だろこれ
http://8613.teacup.com/yaruka/bbs
サイト: http://www.my-sapporo.com/
yaruka様、コメントありがとうございます。
漁船側に問題があるのかもしれませんが、やはり漁船群に気づきながら回避義務のあるイージス艦側が自動操舵のまま直進した事の責任は重大だと思います。速度を落としてやり過ごす事も出来たはずですので。
サイト: http://home.att.ne.jp/aqua/masa/
NAO様
・回避義務が生じるのは「衝突のおそれがあるとき」です。
清徳丸が右転を開始した時点で衝突のおそれが生じたのです。この時点で海上衝突予防法39条(船員の常務)が適用されます。
・清徳丸はあたごの船尾を無難に航過する態勢にあったので,あたごが速度を落としたり舵を切ったりすると衝突の恐れが生じます。
・「自動操舵」あたごの場合,自動操舵中でも操舵員が舵輪の前で当直していて,自動操舵から手動操舵への切り替えは瞬時にできます。
・当時海面は穏やかでしたので,自動操舵のほうが信用できるくらいです。
海上衝突予防法(横切り船)第15条 2隻の動力船が互いに進路を横切る場合において衝突するおそれがあるときは、他の動力船を右げん側に見る動力船は、当該他の動力船の進路を避けなければならない。この場合において、他の動力船の進路を避けなければならない動力船は、やむを得ない場合を除き、当該他の動力船の船首方向を横切つてはならない。
(保持船)第17条 この法律の規定により2隻の船舶のうち1隻の船舶が他の船舶の進路を避けなければならない場合は、当該他の船舶は、その針路及び速力を保たなければならない。
(注意等を怠ることについての責任)第39条 この法律の規定は、適切な航法で運航し、灯火若しくは形象物を表示し、若しくは信号を行うこと又は船員の常務として若しくはその時の特殊な状況により必要とされる注意をすることを怠ることによつて生じた結果について、船舶、船舶所有者、船長又は海員の責任を免除するものではない。
サイト:サイトなし
清徳丸の直前の右転が事実ならば、漁船が悪い。あたごの航海灯の位置関係から、真正面から接近したと勘違いして右転した可能性が高い。勘違いした理由は、清徳丸の見張り不十分
サイト: http://www.my-sapporo.com/
岩橋様、コメントありがとうございます。
清徳丸がイージス艦の直前で右転した事が、見張り不十分でイージス艦に対して正面から接近したと勘違いしていたとしても、それ以前にイージス艦は漁船を右舷に見ています。
そうするとイージス艦側は、今まで右舷に見ていた漁船が、急に右転した事により衝突するほど接近していた事に気づかなかった事になります。
やはり今回の衝突の原因は、右舷側に漁船を見ていたイージス艦側が回避行動をとらなかった事が問題だと思います。
サイト:サイトなし
右舷側に漁船を見ていただけでなく、衝突のおそれがある場合に回避義務が生じます。漁船の直前の右転がなければ衝突のおそれはなかったのです。つまり、あたごの回避行動が原因となりません。直前で小回りの効く漁船が近づいてきたら、急停止しかできません。あたごの急停止と漁船の急停止。どちらが速く確実にできるのか?誰にでも分かるはずです。そもそも、、、回避義務はあたごにも漁船にもあります。回避とは、相手の船から遠ざかるだけでいいのです。あたごよりも速いスピードの漁船が、至近距離から右転して近づいてきたら、あたごはお手上げです。あたごが漁船を見失ったとなら、漁船もあたごを見失っていたのです。つまり、漁具の手入れか、居眠りです。
針路も速度も維持し続けた大きな船を、なぜ自由自在に動き回れる漁船が避けられなかったのか?ここを考えなければなりません。漁船の視点から見れば分かるはずです。普通に見張りをして走っていれば、ぶつかるわけないのです。つまり、漁船は普通の状態ではなかった、、、
あたごは、前を横切る幸運丸ばかりを見ていた、、つまり脇見運転。清徳丸は、前さえも見ていなかった。