あたご衝突事故の海難審判裁決
2009年1月24日(土)
あたごと清徳丸衝突事故の海難審判の裁決は、今度は予定通り22日に行われた。
結論から言えば妥当な内容だと思う。
裁決速報はこちらから。
あたご側に主因があると認めつつ、清徳丸にも衝突回避の行動をとらなかった事も指摘しているからだ。
さらに、主な原因はあたご側の監視不十分とした上で、衝突直前の清徳丸の右転についてはとっさの衝突回避動作と解するのが相当
とし、しかもあたご側の主張である「清徳丸が右転しなければ、清徳丸があたごの後方を通過した」と主張するが、根拠の航跡図は合理性に欠け、主張は認められない。
とまで言い切っている。
今回の裁決で重要なのは
衝突は連絡・報告や見張り態勢に複合的な要因があって発生しており、総合的に改善し、実効ある取り組みをしなければ再発防止は図れない。従って、個人の指定海難関係人には勧告しないが、第三護衛隊組織全体に勧告するのが相当だ。
とした点だろう。要するに組織として問題があると言う事だ。
(引用は北海道新聞1月23日朝刊31面より、要旨全文はこちらから)
海難審判は裁決に不服がある場合でも、指定海難関係人側は二審請求出来ないことになっているらしいので、これで終わると思われる。
この事故はあと刑事事件としての扱いが残っているが、そちらは衝突時の当直士官長岩三佐と、衝突前の当直士官後潟三佐が業務上過失致死で書類送検され、横浜地裁が捜査を進めている。
だが、問題は裁決が出た後の船渡一佐の態度だ。
今の海自の姿勢を表している船渡一佐の態度
裁決の後の記者会見で船渡一佐はあらためて哀悼の意を表します。裁決を厳粛に受け止めたい
とテレビカメラがまわっている間は深々と頭を下げたらしいが、その後記者の録音を禁じ(従って画像も音声も記録されていない)「清徳丸の右転が事故の大きな原因だ」
などと強い口調で不満を表したらしい。
YouTubeの記者会見の様子はこちらから。
こんな神妙な様子をテレビで見せておきながら、その後に不満たらたらの自身の主張を展開するのはいったいどういう神経をしているのだろうか。
録画や録音を止めさせたからといって、記者会見の場でそのような発言をするとは、こいつの言う事は全く信用ならない。
これが今の海上自衛隊の本質なのだと思う。







コメント(2)
サイト: http://d.hatena.ne.jp/yaruka/20090206
裁決が出た後の船渡一佐の態度について
Yahoo掲示版での論争・・・御参考まで
http://d.hatena.ne.jp/yaruka/20090206
サイト: http://www.my-sapporo.com/
yaruka様、情報ありがとうございます。
いろいろ勉強になります。