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衝突事故の中間報告

2008年3月22日
あたごと清徳丸の衝突事故に関する艦船事故調査委員会の中間報告が発表された。
これを読むと見張りは事故の起きた前の当直の時点から、複数の漁船と思われる灯火について認識していたようであるが、清徳丸については衝突の直前100mになるまで気づいていないようである。
またレーダーを監視する船内の戦闘情報センターの当直は、事故前の当直者が規定の7名ではなく5名で行われており、2台あるレーダーのうち1台は継続的に監視をしていなかったとある。そうすると漁船を見落としていた可能性がある。

この中間報告を読む限り、レーダーの監視もきちんと行われていず、見張りもなぜか直前まで清徳丸に気づいていないようであるので、これはもう完全な「脇見運転」状態ではないだろうか。

清徳丸の位置がどうもおかしい

この報告書の6ページによると、衝突の直前まで認識していた船は前方右20度、距離500mとなっている。その直後に清徳丸と思われる灯火を右70度、距離100mで初めて視認している。
この距離の開きは何を意味しているのであろうか。清徳丸は他の僚船とかなり離れて航行していたのだろうか?距離100mに近づいて初めて視認したというのはどうも解せない。
この報告書は関係者すべての証言が得られていない状況での物なので、これから後もっと早く清徳丸に気づいていた当直員の話が出て来るかもしれないが、どうも右20度から50度の範囲にあった灯火に気を取られていて、ほぼ真横から接近してきた清徳丸に全く気づいていないようである。
また清徳丸は衝突直前にスピードを上げて面舵(右舵)を切ったようだとの発言もあるが、清徳丸も直前まであたごに気づいていないようである。
いずれにしても清徳丸がどのようなコースをとって航行していたのか、なぜあたご、清徳丸双方とも直前まで気づかなかったのかが重大なポイントになりそうである。

清徳丸にとって不運だったのは、もしあたごが急制動をかけるのが遅れていたら、舳先ではなく船体側面に衝突していた可能性があった事だろう。その場合でもかなりの損害を受けたであろうが、7000トンのあたごにぶつけられるのと、7トンの清徳丸がぶつかるのでは全く異なった結果になったと思われる。

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