2013年12月2日(月)
もうかなり前の夏の暑い時に野村さんから「涼しくなったら戦闘妖精雪風の鑑賞会をやろう」と持ちかけられた。
最初の予定は10月19日だったのだけれど、野村さんが急遽仕事になり中止に。
そこでふと思い立ち、久しぶりに自宅AVシステムのスピーカーに手を入れることにした。
(久しぶりに検索したら、戦闘妖精雪風のBDが出たようだ。戦闘妖精雪風のアマゾンの検索結果はこちら
)
手を入れる前の構成はアンプはパイオニアVSA-AX10、スピーカー構成はは7.1チャンネルで、全チャネルBOSE121、LFEがヤマハNS-W2が2本だ。
このシステムでアンプのMCACCで調整してDVDなんかを見ていた。映画などのビデオ鑑賞では特に不満はなかったのだが、ステレオ環境で音楽を聞くと11.5cmフルレンジのBOSE121ではMCACCで調整してあるとはいえ、やはり音の厚みが不足していた。
そこで手持ちの機器を使いグレードアップすることにした。
LFEとして使用していたNS-W2を本来の低音増強用としてフロントLRに追加し、高域の改善のためフロントLRCチャンネルにホーンツィーターのFOSTEX FT17H(Amazonの検索結果はこちら
)を6dB/Octで接続した。
LFEにはピュアオーディオ専用で使っていたMAXONIC L403-EXを2本使うことにした。
このLFEに38cmウーハー2本を使った効果は絶大で、とんでもない音が出るのだが、それについては別エントリーで書きたいと思う。
スピーカ増強後の特性をテクニクスのテストCDSH-CD001の1分間のホワイトノイズを使い、MacのソフトAudacityで見てみた。
測定機器は、マイクがSONYのC-355で、マイクアンプにaudio-technicaのAT-MA2(Amazonの検索結果はこちら
)を使った。
測定ポイントは視聴位置とした。
当たり前といえば当たり前なのだが、MCACCで調整前の状態でBOSE121単体と比較して低域は200Hz以下、高域は15kHz以上が改善されている。
以下はすべてフロント左チャンネルのみ。

MCACC調整前の全帯域周波数特性、ツイーターは逆相接続で-10dB

BOSE121単体での特性。8kHz付近が盛り上がっている。

ちなみに、ツイーターを正相接続した時の特性。BOSE121単体での8kHz付近の盛り上がりがより強くなっている。これをなくすためにツイーターを逆相接続とした。
フロントチャネルのみツイーターを追加し、しかも逆相接続とすると、サラウンド再生時に他のチャネルとの位相関係がおかしくなってしまうと思うが、実際問題としてサラウンド音声の高域までに神経を使う必要はないと判断し、フロントチャネルの特性改善を優先した。
この8kHz付近の盛り上がりは、ツイーターは0.33μFを5個パラにした単純な-6dB接続であり、BOSE121の高域はそのままであるので干渉が起きてしまったと思われる。本来はBOSE121にコイルを接続して-6dBで高域をカットすべきなのだが、今回は予算の関係でパスした。
高域に関してはツイーター位置などを細かく調整すれば逆相接続としなくともなんとかなるかもしれないが、波長が短くなる高域は(ちなみに8kHzの波長は約42mm)ツイーターの設置位置や測定位置でコロコロと変化してしまう。あまり神経質になっても仕方がないので今のところはこのままとした。
低域は波長が長くなり(200Hzでは1.7m)設置位置による特性変化はほぼ無視できる。それよりも部屋の定在波が問題だろう。
今回はステレオ環境でのワイドレンジ化が目標であったので、まあまあの結果だと思う。
普通にステレオ環境で音楽を聞いても特に不満な点はなくなった。もっとも高域に関しては自分の耳の特性が一番ネックになっていると思う。歳のせいか10kHz以上はほとんど聞こえない。
ちなみに、各スピーカー単体(直前50cm)、MCACCで調整した時(視聴位置)の特性は以下のとおりとなった。

ヤマハNS-W2単体特性。カタログによると低域は100hHz -18dBカットとなっている。

ツイーターFOSTEX FT17H単体特性。1kHz以下は環境ノイズ。もう少し高域でカットしたほうがいいかもしれない。

測定マイクC-355の特性、高域がもっと伸びているマイクで測定したいところ。

MCACCの全チャネルフラット時の特性。全体的にフラットに調整されている。聴感上は自分の好みからするともう少し低音がほしいところ。
もっとも、サラウンドで全チャル再生だとちょうどいいかも。
いつになるかわからないが、雪風鑑賞会での野村さんの感想が楽しみだ。
AmazonのAVアンプの検索結果
楽天市場のAVアンプの検索結果
トラックバック数:0、コメント数:0
このエントリーにコメント、トラックバックをする