2013年9月10日(火)
北極海の海氷面積はよく地球温暖化の影響として報道されることがあるが、6月には東大大学院新領域創成科学研究科の山口一教授の研究グループが「最小だった昨夏からさらに5%減る」と予測を出したので、これは結構ヤバイかもと思った。
数値的には9月16日で341万平方キロメートルとの予測だ。
この報道を朝日新聞DIGITALで見た時、自分がよくチェックしている北極圏研究ウェブサイトの北極海海氷モニターによると、この予測を発表した6月の面積は最近では広いほうであったので本当か?という感じだった。
例年、北極海の海氷面積は9月中旬に最小となるが、9月9日現在の面積は483万平方キロメートルで、どうやら予測は大幅に外れることになるようだ。
山口一教授の研究グループでは予想と実際の比較も行っており、それによるとアラスカ沖のボーフォート海では海氷域が予測に比べて後退していない
ということで、このためのようだ。
海氷面積の極端な減少は地球全体の気候に大きな影響を与えると考えられているので、とりあえずはホッとしたところだ。
ところで、今夏は高温、多雨、少雨で異常気象だったとの発表が気象庁からあったが、札幌の8月の気温はたしかに平年よりは高かったが昨年よりはほんの少し低かった。最高気温で0.1度、平均気温で0.3度、最低気温で0.1度低かった。私がまとめている今年の札幌の2013年の気温はこちら。
8月までの気温からするとほぼ平年並みで、昨年よりは低い。昨年は9月が異常に熱く、何度も最高気温が30度を越した。
13日からさっぽろオータムフェストが始まるが、昨年は汗だくで行った覚えがある。今年は平年並みで、今後この様子で推移すると年平均気温は平年並みになるのではないだろうか。
ただし、札幌も都市化の影響なのか、ヒートアイランド現象かどうかわからないが、ここ100年位で最低気温が4.5度近く上昇しており、この温度上昇は東京都並だ。
東京都の気温変化はこちら。
札幌の気温変化はこちら。
何らかの対策をしないと予想しない影響が出そうで心配だ。
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