2012年4月24日(火)
23日の北海道新聞夕刊に太平洋セメントがセシウムに汚染された土壌を焼却により99.9%除去できる技術を開発したとの記事があった。
太平洋セメントといえば震災がれきの受け入れを表明している企業だが、報道された新技術を活用すれば、除染で発生する膨大な汚染土壌の処理に大きな手助けとなる。
今のところ、除染で除去された汚染土壌はがれき同様行く宛がない状態のようだが、この技術で安全に処理できるようになる。
記事によると、小型の回転式焼却炉を使用とあるので、トラックなどに搭載できるシステムを構築し、現地で処理できるようになれば、汚染土壌の受け入れに反対している自治体とは無関係に処理できるようになるのではないだろうか。
一刻も早く実用化してもらいたい技術だ。
以下、北海道新聞4月23日夕刊6面から引用。
汚染土壌を焼却して浄化
放射性セシウムで汚染された土壊を焼却してほぼ浄化する技術を、農業・食品産業技術総合研究機構と太平洋セメントなどが開発した。
灰にすることで大幅に減量できる上、灰をコンクリート資材などに活用することも可能という。
汚染濃度が1キロ当たり6万7300ベクレルの土壌約50キロを小型の回転式焼却炉に入れ、反応を促進するカルシウム合物を加えて1350度で1時間燃やした。残った灰は約440グラム、セシウム濃度は1キロ当たり29ベクレル(除去率99.9%)だった。
燃焼で気化したセシウムはフィルターで回収し、大気中への放出は検出限界(1立方メートル当たり0.1ベクレル)以下にできたという。
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